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恋の呪文




スキトキメキトキス


好き・ときめきと・キス?




さすがの猿飛だっけか?

我ながら古いなぁ・・・

これって分かる人いる?

おいらが小学生の時やってたアニメ。






そんなわけで、今日は「恋の呪文」

「おまじない」について。






おまじないって信じます?

おいら、けっこう信じちゃう方なんですよ。

占いとかも信じる方かなぁ。

だから、朝のテレビの占いって極力見ません。

だって今日の運勢最悪!なんて出ようものなら、

気になっちゃって1日中ブルーなんだもん。






話を戻すね。

おまじない。

おいらが小学生の頃、



おま〜え〜なら できるさぁ〜 トム ♪



の「トムソーヤの大冒険」が世界名作劇場でやっていたのね。

ハウス劇場だっけ?

カルピス劇場だっけ?

まぁ、そんなやつでやってたわけよ。

あの番組、けっこう好きだったんだけど、

そのトムソーヤの中で、出てきた必殺のおまじない。


















なんと






・・・






大好きな子と
両想いになれちゃうおまじない。









知りたい?








知りたい?








どうしよっかなぁ・・・






仕方ない。




教えてあげるね。







毎晩、寝る前に好きな子の事を想いながら

その子の名前、100回唱えて寝たら両想いになれる





だって(笑)







でもね、当時小学生だった、おいら、


「ちんちんぷんぷん」は殆ど毎日してたけど、
(→keyword3−11スタンダードプレー参照)


超純情な少年じゃん。


信じちゃったんだよねぇ・・・これが。


うん、とってもお馬鹿でしょ?


番組中でこのおまじないを見た時、


これは使えるって思ったね。


トムソーヤ、番組自体を見ていたのは、小学生の低学年くらい。


でもね、このステキな「おまじない」はずっと覚えてたの。


そして信じてたの。


ずっとずっとね。










小学校6年生の時、恋をしました。


「井上 忍ちゃん」って子。


(名前は本名。名字は仮名だけど本名に近いかなぁ・・・)


笑顔が超キュートで、


リレーの選手とかに必ず選ばれるようなとっても活発な子。


となりクラスだったんだけど、廊下とかであうと、


お約束だけど・・・


ついつい意識しちゃってねぇ・・・


意地悪しちゃったりしてた。










そんなステキな忍ちゃんに淡い恋心を抱きつつも小学校は無事卒業。


幸いな事に、僕も忍ちゃんも同じ学区の為、同じ中学校に進学。


春休み。


ある重大な決意をしました。


中学校になったら、









忍ちゃんと絶対同じクラスになりたい。

そして両想いになりたい。

交換日記したり、

一緒に帰ったり、

休みの日は時々一緒に遊びに行ったり・・・







はい、真剣に思っておりましたー。


絶対両想いになるんだって。


そしていよいよ登場です。












じゃ〜ん。










おまじない様どーぞー。







おいらが小学生の頃流行ったおまじないと言えば、


シャープペンのおまじない。


たとえば、moonよういちくんって名前だったとすると、


むうんよういちで7文字。


好きな子の名前が常磐貴子ちゃんだったとするなら、


ときわたかこで6文字。


二人合わせて合計で13文字。



ここでシャープペン君登場。


名前を唱えながら、シャープペンのアタマをノック。


13回もノックしたら、


そりゃー芯は沢山出てるよね。


でね、その長ーい芯のまま、折れないように気をつけて


ハートを書くの。


ハートを書き終えたら、その中を塗りつぶして行くの。





最後まで芯が折れずに

塗りつぶす事が出来たら、

両想いになれる・・・


だって。




このおまじない。





必要な物は、







紙とシャーペンだけ






でいいわけだから、


手っ取り早いと言えば、手っ取り早いんだけど、


なかなかの根気がいります。


そして、


みなさんご存知だと思いますが、


私、moon4にそのような細かい作業を1時間も2時間も


延々続けるほどの根気など持ち合わせておりません。


もし、私にそのような根気と言うものがあるのなら、


今頃、


エリートちゃんになって、



美女を両脇にはべらせて、




ブランデーグラスでも回しているはずでしょう。


・・・脱線だね。


話戻す。






まぁ、ぶっちゃけ言えば、

















めんどくさいから・・・


このおまじないは







速攻、却下。










そして主役登場。





名付けて、






「必殺好きな子の名前100回唱え!!!」







毎晩寝る前にぶつぶつ言ってましたね。






















しのぶぅ〜・・






ってね。





呪文のように。








親に聞こえると恥ずかしいので、


出来るだけ小さい声やってたつもりだけど、


親の寝室はおいらの部屋の隣。


冷静に考えてみたら




絶対聞こえてただろうなぁ(赤面)




だって、
















おいらのおうち、







ビー玉を下においたら、


ものすごい勢いで転がっていく


欠陥住宅だしぃ。
















パパが部屋で毎晩見ていた













しゃばだば・しゃばだばー








しゃばだばだーぴーしゃばだばー







11pmの音、




全部聞こえていたしー



新興宗教にでも入ったのでは・・・


って心配されたりしてたのかなぁ・・・









まぁそのおまじない。


春休みって何日あったか覚えてないけど、



欠かすことなく、


毎晩続けたわけですよ。










忍ってね。






おまじないの最後には必ず



「神様お願いします、中学校では忍ちゃんと同じクラスにしてください」



で終わってましたー(笑)








中学入学。




どきどき。




体育館の前にクラス分けの表が貼ってあるらしい。




どきどき。




高なる胸。




ほとばしる情熱・・・




ちょっと違うかぁ。




すまん。




とりあえず体育館到着。






緊張しつつ表を見上げる。





僕・・・moonくん。


彼女・・井上 忍ちゃん。







名前順の出席番号。



男子が終わって女子って言う並び方。



僕は「ま行」だから男子の最後の方。



忍ちゃんは「あ行」だから女子の最初の方。



もし同じクラスなら



僕のちょっとすぐ後ろあたりに忍ちゃんの名前があるはず・・・



クラス分け表を見る。






1組から・・・








ない・・・








2組へ・・・








ない・・・









3組へ・・・






あっ、あったぁ!


3組だぁ。






って自分の事なんてどうでもいいやぁ。




忍ちゃん、忍ちゃんっと・・・






あっ!






あったぁ!




同じクラスだぁ!





7月15日分終了


〜7月17日分開始



やったね。



さすが神様。




僕のおまじないが通じたんだぁ。






同じクラスになれたってことは・・・








両想いのおまじないも通じているのか?



これから
バラ色の中学生活か?







心の中は踊りださん勢い。













カズダンス
を踊ってしまいそうな勢い。






あの頃ってまだ、三浦知良知らなかったしなぁ・・・



ブラジルに留学していた頃か?




まぁ、そんなわけで、




有頂天。



しばらく、空想の中。




少し冷静さを取り戻し、いまいちどクラス分け表を。















「山口 忍」!








山口 忍?








山口?







・・・







なんでぇ?




えっ?




山口?






・・・







入学式が終わり、クラスに入りました。




山口忍ちゃんと


ごた〜いめ〜ん。









しのぶちゃん・・・






しのぶちゃん・・・






立派な・・・






つくしちゃん付きのオスでした(泣)。










やまぐち しのぶ






ですよね。「あいうえお順」で並んでいて、


男子の次が女子。


当然女子の最初は「相沢」さんとか「石川」さんで始まるわけで、


僕の直後にいる山口さんが女の子のわけないですよね









大声で叫びたかった。





紛らわしい名前つけんじゃねー



ってね。










男のくせに「しのぶ」はないだろー。


お前は何を忍ぶんじゃー!


ってね。




それ以上に・・・















神様のバカ。

おまじないなんてちっとも効かないじゃないか!

もう2度とあんなことしない!

ば〜か、ば〜か!!!




おいらとっても傷つきました。












初っぱなからつまずいてしまった、


おいらの中学生活がスタート。




「腐ったミカンが1個あると、箱の中のミカンはみんな腐り出す。
 
 だから腐ったミカンは早めに放り出す。」




「生徒はミカンじゃないんです。」




「オレは機械やミカン作ってんじゃねえ。人間作ってんだ」




「くさったミカンを放り出すのがどうして指導なんですか・・・
 
 教育っていうのはワルにレッテル貼ってもっとわるくすることじゃねえんじゃないっすか」



俺達はくさったミカンじゃねー




時の流れを止〜めて 変わらない夢を

 
見たがる者たちと 戦うため〜♪






我ながら長い前フリだなぁ(苦笑)





そんなわけで、僕の中学時代・・・


上述の記述ほどはひどくなかったけど、


まだまだ荒れていましたね。












夜の校舎、窓ガラス、壊してまわ〜った♪


って感じでね。







中学1年の時の3年生って、とっても大人で怖くなかったですか?


その3年生に「やまぐちさん」って方がおりました。


今となっては、超すーぱー死語ですけど、


いわゆる、いわゆる



「番長」と呼ばれるような方。



とっても、怖くて、怖くて・・・


目が合っただけで、おしっこもらしちゃいそうなくらい怖い方。


そうです。















山口 忍くんのお兄さんです。







山口くん


お兄さんに負けず、劣らず、


とっても近寄りがたいオーラをを発してる。


うっかり近づくと








ハートにがつきそう。











全身に火がついて怪我しそうな危険なかほり。








同級生だなんて、ちっとも思えない。


そんな山口君。


お兄さんはぞろぞろと悪そうーな方々と


いつもつるんでいましたが、


彼は一匹オオカミタイプでした。



孤高の狼ってカンジ。







そんな目があっただけで、噛みつかれそう山口君だからこそ、


同級生が話しかけても、


「あ〜んっ?」


って言って、一瞥するだけ。









なのに・・・









なのに・・・









なぜか・・・








なぜか・・・














僕にだけは、とっても優しい
(はぁと)。











何かあるたびに、僕に話しかけてくる。


うちに遊びに来いよと誘う。


山口君の家なんて行けるはずないじゃないですかぁ。


だって、お兄ちゃんの山口さんがいるんだもん。


でも、遊びに来いとしつこい。


断り続けるのも怖いので、


山口君のところに1回遊びに行ったの。


見ただけ、おしっこちびっちゃいそうな怖い人達が


沢山、お兄さんの所に遊びに来てた。


おいらはぶるぶる。



その中に当然お兄さんもいました。会いました。






「兄貴、こいつmoonって言って、同じクラスのやつなんだよ。
 
 いいやつだから、なんかあったらよろしくな」
って紹介を受ける。








おいらは、蛇に睨まれたカエル???状態。






山口さん




「おうっ。moon君って言うんだ。忍をよろしくな」





おいら、





直立不動で起立。




「イエッサー」



 




「はいっ!」









それ以降、学校内を歩いている時、山口さんに何回かお会いました。



「moon、元気か?」



って気さくに声をかけてくれました。



あんな恐ろしい人が、話しかけてくるなんて・・・って



同級生からは羨望のまなざし。




おいら、えっへん。



の威をかる子羊ちゃん。













クラスでは、あいもかわらず、山口君がまとわりついてきます。


お兄ちゃんの件もあるし、

山口君自体とっても怖いので、


なんとも出来ません。








でもなんで、俺にまとわりつくんだろう???


趣味とか好きなものとか、全然違うのにぃ・・・
























あっ











ある時、気がつきました。










ある重大なミスを犯している事に気が付きました。












そうです。












お・ま・じ・な・い・・・











おいら、おまじないを唱えた時、



「忍」としか唱えていない。



名字は言わなかった・・・



だからなの?神様










間違えちゃたの?



僕が好きなのは、




「井上忍」ちゃんなんだよー





なんで「井上忍」って唱えなかったんだろう・・・













後悔しても、後の祭り・・・


なさけな〜い男でごめんよ〜♪


それは「祭りのあと」


なんてたって、しのぶ君はおいらに夢中。



もうあとには戻れない。









余談ですが、井上忍ちゃん、


1年5組でした。


中学に入学してまもなくの頃、気が付くと


山口さん達のグループと遊ぶようになっていました。


あっと言う間に変わってく彼女。


夜の女となっていく彼女。




僕にはそれをとめる術はなく、




ただ、ただ、変わりゆく彼女の背中だけを

見つめていました・・・













おまじない・・・



信じるものは救われるのかなぁ・・・



少なくとも僕は信じていますよ。



そして、これから、おまじないをかけようと思ってる方々。



くれぐれも・・・






呪文の名前は正確にね(笑)











最後にもう一発、きつーい直球で終わる。













恋しています?





あなたにとって、今現在、


おまじないかけてみたい相手、

いますか?











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