10月3日
「振り込め詐欺」
交通事故に引き続きまして、
次は振り込め詐欺にあいました。
なんでこんな事ばかり続くんだろう・・・と思いつつ、
状況を淡々と書きますね。
あっ、これの直接の被害者は、
僕ではなく、うちの両親です。
先週の金曜の14時過ぎ、
仕事をしてると携帯が震えました。
小窓を覗くと父親から。
ったくなんだよ。
また仕事中に・・・
舌打ちしながら、
横の給湯室に走って行って受信。
「もしもし、何?」
「ああ、むーんか。
驚かずに聞いてくれ。
こーじ(弟)が、病院の金を使い込んでいたらしいんだけど、
今日、急遽監査が入る事になったらしい。
で、今日中に153万円病院に返さないとヤバイから、
なんとかお金を用立ててしてくれないかと言ってるんだけど、
うちにはお金がなくて・・・
うちの全財産集めても70しかないんだ。
こーじからは、恥ずかしいから誰にも言わないでくれ
って言われてるんだけど、
お父さんお金準備してやれないんだよ。
悪いけどお前80万円、立替えてやってくれないか?
後からこうじに振込先をメールさせるから。
とりあえずお父さん達も急いで銀行行かなければ、
振り込めなくなるから。」
そう告げて、
電話は切れました。
あいつは何やってんだ!!
・・・と思いつつ、
上司に1時間の休暇申請を出して、
銀行に向かおうとしていた時、
再度父親から電話がかかってきました。
「お金、お前のはいいって言ってるから、
今日はお前のはいいよ」と。
ここでふと疑問に思う。
なぁ、それは本当にこうじなのか?
今流行りの振込詐欺じゃないのか?と。
オヤジ曰く、絶対こうじだと言い張る。
お袋も話してるし、自分の息子だと。
ほんまかよ?
言っちゃなんですが、
万事が万事いい加減なおいらと比べて、
うちの弟は色んな事にしっかりしてます。
アイツが病院の金に手をつけるなんて
信じられないんだけど・・・
15時過ぎ。
再度、父から電話がかかってきました。
色々手続きが間に合わなくて、
結局今日は送れなかった。
月曜日に改めて送る事にしたと。
父から概要を聞きました。
弟は大学時代の友人と一緒に、
健康器具を売る仕事を副業でしてたんだけど、
これが売れ行きがよくて、
もっと儲けようと思って病院の金に手をつけてしまった。
病院の金を使って沢山仕入れたんだけど、
急遽今日、病院に監査が入る事になった。
バレるから至急153万円入れてくれ。
ただ、オレの口座に親の名前で150万入ると、
オレがなんかしたってのがバレるから、
経理部長の口座に入れてくれとの事。
この事はオレの恥だから、
絶対誰にも言わないでくれ。
ここでふと疑問に思う。
この話おかしい。
なんで、こうじの口座じゃ駄目なんだ?
そもそも経理部長って誰だ?
過去に書いてるので、
御存知の方もいらっしゃると思いますが、
僕の弟は、歯科医院で雇われ院長をやってます。
正確に聞いた事はないけど、
スタッフ数20人くらいの、
いわゆる街の普通の歯医者さんです。
その病院に経理部長?
なんだ、それ?
そんなもんいるわけねーだろ。
これも過去に書いてるけど、
うちの両親はものすごく貧乏なんです。
当然この事は弟も百も承知で、
弟は両親に仕送りまでしてるんです。
オレはしてないけどさ。
金の無心をしてくるの、
オレの所にしてくるのならまだ分かるけど、
なんで、貧乏で金がないの分かりきってる、
親の所にするんだ?
両親に対して、
矛盾してると思う部分をいくつかぶつけるものの、
何を言っても分かってくれない。
「こうじがそう言うから。」の一点張り。
ならさ、
「振り込めって指定された口座をオレに教えろ。」
と言うと、
「それはこうじが駄目だって言ってるから教えられない。」
なんだ?そりゃ。
「その口座を調べたりしてるのが、
外部の何かの機関の目に付いたら、
自分の横領がばれるかもしれないから。
だから、振り込んだ後も、
振込先を書いた紙を破ってすててくれってこうじに言われてる。」
なんだ?そりゃ。
アヤシすぎんだろ。
嫌がる親を説き伏せて、聞き出す。
その口座をググれば何か出てくるんじゃないかと思って。
「で、今回のこの話、こうじの嫁は知ってるのか?」
と聞くと、
「オレの恥だから、誰にも言ってない。
嫁になんて言えない。」
って言ってるとの事。
この言葉にオレがキレた。
結婚して、家を出て、
違う場所に居を構えて、
子供までいる一家の主たる弟。
お前が真っ先に相談すべき人間は、
もう親じゃねーだろっ!!
まず自分の伴侶だろ!!
仕事終わるまでは、
我慢しようと思ったけど、
親の電話切って、
弟に即メールした。
お前が、
何しでかしたかしんねーけど、
親になんか言うな。
オレんとこ電話してこい!!
数分後、
弟から電話が来た。
むひょっ?!?
さっきのメール何?
事情を話す。
すると、弟は冷静に一言。
「オレ、そんな電話してねーよ」
これにて、
振込詐欺が発覚。
至急両親に電話をする。
振り込まなくて良かったねと胸をなで下ろす。
警察に行かせる。
オレはオレで、
振り込めと指定された口座を持つ金融機関に電話をして、
事情を話す。
夕方、仕事を終えて
自宅に戻って、
両親に再度電話をかけて経緯を聞いた。
どうなんってんだ?
2週間くらい前に、
沈んだ声で
「オレだけど、携帯をトイレに落としちゃって壊れたから、
番号がこれに変わった。これに登録してくれ。」
って電話がかかってきたんだって。
↑
ここで気付よ!!と思う。
両親ともに携帯を持ってて、
何度も機種交換もしてるんです。
機種交換しても番号は変わらないだろ。
このニセこうじからの電話を受けて、
両親は言われた番号とメールアドレスを
それぞれ自分達の携帯に登録する。
だが、しかし、
番号が変わったという連絡の翌日、
両親の携帯に、
昔のアドレスから弟の娘(孫)の写真が付いた
メールが届いたらしい。
その後も2週間の間、
時々、前の弟のアドレスからメールは届くが、
登録してと言われて登録したアドレスからは、
何も連絡がない。
両親の携帯には、
新こうじと
旧こうじって形で
二つのこうじが登録されていたららしい。
連絡をよこすのは、
もっぱら「旧こうじ」。
↑
ここで気付よ!!と思う。
両親は両親で、
携帯直ったのかな?
あの子は二つ携帯を持ってると
都合良く思い込んでいたらしい。
そしてXデーたる先週の金曜。
電話がなる。
小窓に表示される「新こうじ」の文字。
「もしもし、オレだけど、
ジツはオレ、会社の金を使い込んでしまって・・・」
ちょっと待て!
今なんて言った?
会社?
か い し ゃ の 金 ?
なんで会社なんだ?
あいつが働いてるのは病院だろ?
なんで、会社なんだ?
そこでお前はおかしいと思わなかったのか?
「確かにお父さんも少し変だなぁ・・・・
って思ったんだけど、
てっきり
歯医者って言ってるんだと思って・・・」
は い し ゃ ☆
神君臨。
お前の耳、
どんだけ都合いいねん!!
どうやら、我が父の耳には
カミサマが宿ってるようです。
そう言えば昔こんな話を母から聞いた。
オヤジ達が若かった頃、
伊藤敏博さんって方の
さよなら模様って曲が流行ったんだって。
↓
この曲ね。
有線等から流れるこの曲。
オヤジはいたく気に入って
レコード店に母ちゃんと一緒に
レコードを買いにいったらしい。
あいにくオヤジもお袋も、
流れてくるのを聴いてるだけで、
曲名もアーティスト名も知らない。
店員に対して
「最近よく聴く曲が欲しいんだけど、
名前が分からない」
と伝えた所、店員から
「じゃあ歌ってみてくれませんか?」
オヤジの神様伝説がここから始まる。
この曲、
上のyoutubeをクリックして聴いて貰うと分かるけど、
サビの部分は、
だーかーらー
ねぇ、ねぇ、ねぇ、ねぇ、
抱ーいてよー
って歌詞。
が、神が宿ってるオヤジの耳には、
こう聞こえていたらしい。
だーかーらー
てっぺん、てっぺん、てっぺん、てっぺん、 抱ーいてよー
てっぺんって何だ?(>_<)
おちんぽの先っちょ抱きしめてって事か?
いずれにしても、
すばらしかったのはその店員。
おやじのてっぺんてっぺんから、
「さよなら模様」だと判断して、
レコードを持ってきたとか。
話がソレすぎました
ごめん。
戻します。
結論から言うと、
前回の高越通事故は、
車が僕を守ってくれましたが、
今回の振り込め詐欺は、
神が宿ったオヤジの耳が守ってくれました。
当日振込できるギリギリの
15時ちょっと前に銀行にたどり着いた両親。
詐欺師から振り込めと指定された口座は、
・多摩信用金庫
・残堀支店
・普通 0208257
・カドヤシュウゴ
ここに振り込まないとならないんだけど、
この信用金庫の支店名。
「残堀」と書いて「ざんぼり」と読むらしいんだけど、
神が宿ったオヤジの耳には、
詐欺師が発した「ざんぼり」という言葉が、
「 が ん ば る 」
と聞こえたらしく、
ATMの画面上で、
必死になって探したらしい。
多摩信用金庫のがんばる支店を。
でも見つからない。
がんばる支店
がんばる支店・・・
どんなにどんなに頑張っても見つからない。
そうこうしてるうちに
15時が過ぎて振込が出来なくなって
今回助かりました。
耳、がんばりすぎ!!
以上が今回の顛末です。
経過を聞いた後、
両親を叱りつけました。
まず母親から。
もっとしっかりしなきゃ駄目だろ?
うちが貧乏だったから助かったけど、
もしうちに金があったら、
オレに相談せずに振り込んでいたんだろ?
どうしてもっとしっかり出来ないんだ。
そう告げた所、
お母様から貴重なお言葉。
「子を持つ親になった事がないお前には
絶対分からないから。」
痛っ。
痛たたたた。
イタチの最後っぺかよ。
母親を説教した後、
オヤジにも同様の説教しました。
オヤジはオヤジで、
電話元で泣くばっかりでさ。
「お父さんが馬鹿だった。
お前がいてくれたおかげで助かった。
お父さんもしあのお金振り込んでいたら、
明日からどうやって生活していけば・・・うんぬん。」
電話向こうで泣きじゃくる。
本音を言えば、
オレが泣きたかったよ。
うちのオヤジ、
まだ60歳なんですよ。
普通に若いと思っていたんですが、
こんなボロだらけの詐欺に、
危うく騙される寸前までいたるなんて。
心配でたまりません。
ちなみに、
先日オレが起こした事故の件は、
両親に話していません。
心配かけたくないから。
えへへ。
追伸:
上述したとおり、詐欺だと分かった時点で、
両親には真っ先に警察署に行かせました。
が、しかし、実際被害にあってないせいか、
警察もあんまりとりあってくれないみたいです。
そんなもんなんですかね?
警察って。
オレはオレで、
振り込め詐欺師から指示された、
多摩信用金庫の残堀支店に連絡して、
事の顛末を話したんだけど、
こっちはこっちで、
情報提供ありがとうございます。
でも、私どもとしましては、
検察より「口座凍結の指示」が来ないと、
何も出来ないんですよとの事。
そんなものなんですかね?
まぁ、オレの電話を手放しに信じる事出来ないのは分かるけどさ、
詐欺に使われてると疑惑のある口座を、
ほっておくものなのかな?
詐欺師は詐欺師で、
バレてないと思ったのか、
土曜日の昼間に再度2回も電話をかけてきたらしい。
この時両親は電話に気がつかなかったらしい。
これにはアタマ来た。
また騙す気かと。
どんだけうちの両親の事、間抜けだと思ってんだ。
詐欺師の電話。
こちらからかけるといつも留守電で出ないらしい。
少し知恵を使った。
詐欺師を逆に騙してやろうと。
父親に指示した。
まだ騙されてるフリしろ。
向こうの留守電に、
「大丈夫か?
五郎じいちゃんが残してくれたお金が
100万円あったから振り込めるようになったよ。
どこの口座に振り込めばいい?」
こう入れておけと。
じいちゃんの、本当の名前は四郎だけど。
当然、そんな金なんてないけど。
で、この旨を伝えに、
また明日警察に行きなさいと。
翌日、
両親は再度警察に言って、
警察官に事情を話してると
まさにその時に、
電話がかかってきたんだってさ。
新こうじから。
オンタイム過ぎる!!
鳴ってるのを見せて
「どうしましょう?」とオヤジ。
「出ないで下さい。
そしてこの番号はもう着信拒否にして下さい。」
その後、
警察の前でもう一回かかってきたらしいんだけど、
「出ないで下さい。
そしてこの番号はもう着信拒否にして下さい。」
と言われただけだってさ。
そんなもんなのかな?
これだけ能動的に詐欺師がアプローチしてきてるわけじゃん。
これ使えば、捕まえられそうな気がするんだけど、
こう思ってしまうのは、オレだけなのかな?
何もしないでおくのも悔しいから、
一応今回詐欺師が使っていた口座と電話番号は晒しておきますね。
飛ばしの携帯、口座でしょうが・・・
念のため。
・多摩信用金庫 ・残堀支店 ・普通 0208257
・カドヤシュウゴ
・電話番号 080-7020-2207
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