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およしになってねteacher






・vol.3 高校1年生 「大西」先生






高校1年生 「大西」先生






当然仮名。








高校1年の時の英語の授業って、

2クラス同時に行われてました。

学期のはじめに試験をおこなって、選抜して、

成績がいい子はAグループ。悪い子はBグループ。

1学期の間は、そのクラスで授業を受けるの。

2学期は、1学期の成績を加味して、

Aグループの下から10人と、

Bグループの上から10人を入れ替わるの。

サッカーのリーグみたいだ(笑)







1学期はね、Aクラスにいたの。

おいら英語大嫌いだったのに。

余談になるけど、高校3年生の時って、

私立文系クラスってのに入ってたけど、これがこれがひどいもので・・・

英語の授業が1日に4時間以上ありました(泣)


1時限 英語
2時限 英語
3時限 国語
4時限 英語
5時限 社会
6時限 国語
補習  英語


アメリカ人になれそうだったよ。

いや。マジで。

今はどうか分からないけど、

おいらが大学受験する頃って、

英語だけずば抜けて出来たら、

ある程度の大学、入れたりしたんですよねぇ。

日本なのに、英語・・・

だからこそ、学校側も私立文系クラスはこんなカリキュラムを課したんでしょうけど。









話戻




1年の1学期Aクラスにいたmoonちんですが、

このAクラスの先生、大嫌いでした。

はげたオヤジで、何を言っても英語で答えやがる。

指名されて、解答して、それが間違ってた時なんて、





















nonsense!!!













なーんていいやがる。















お前の存在そのものがナンセンスだよ!







っていつも思ってました。













2学期になって、クラス替え。

はい。

希望どおり、Bクラスに降格できました(笑)

キライな先生とは、さよーならー。







そして、そこに彼女はいました。

大西先生。

はい。

Bクラスの英語の先生でした。

歳は25歳。

小柄。

ストレートのロング。

髪の毛がとっても綺麗な、

少なくとも当時の僕から見たら、

同級生の彼女とはまったく違う

綺麗な大人の女性でした。








1学期の間中、Bクラスがうらやましかったっす。

いいなぁ・・・Bクラスは、大西先生の授業が受けられてって。

でも、2学期から、僕も晴れてBクラスです。

用もないのに、しょっちゅう職員室に行ってたなぁ(笑)

先生。ここが分からないんですけどって・・・

うん。早く仲良くなりかったの。

1学期からBクラスだったやつらは先生とものすごいフレンドリーで

うらやましかった。

負けたくないって思ったね。

毎日職員室に行ってました(笑)








一回、職員室にノートと教科書を持っていって、教わってた時、

大西先生が、身を乗り出すようにして

教えてくれた事ありました。

ブラウスの中が見えたの。

超ドギマギしちゃった。

はい。

大人の女性でした(笑)








2学期も終わりに近づいた頃、

おいらの英語の成績は相変わらず

泣かず飛ばずでしたけど、

でもその頃になると、

少なくとも、大西先生とはとっても仲良しになってた。

うん。

フレンドリーにね。

だって、口開けばいつも言ってたもん。

「ねぇ、先生。デートしてよ。」って。

2学期の最後の日だったかなぁ。

懲りずに職員室に質問攻撃。

本当は質問なんてどうでもいいくせに・・・




「ねぇ、先生。デートしようよ。」




「しつこい。ダメ。」




「いいじゃーん。なんでダメなの?」




「ダメなものはダメ。」




「いやだ!」




「なんであなたが怒るわけ?」











「だって、先生がききわけがないから・・・」









「(笑) ききわけがないのはあなたでしょ。」








「難しいこと、わかんねーやー。どうでもいいからデートしようぜ。」





「はいはい。じゃあ、冬休み明けの模擬テストで1番取ったら考えてあげる。





「まじで?」





「まじで。」





「おいら、頑張っちゃうよー。絶対だね。」




「はい、はい。頑張って。」




「おー。」








翌日から冬休みでした。

籠もりました。

冬休みの2週間の間ずっと部屋に。

どんな誘いがあろうとも、おいらには関係ない。

クリスマスも

お正月も

年賀状も

紅白も関係なし。

なぜなら、僕は英語を勉強する為だけに生まれてきたのだから。

冬休み明けの模擬テストって、

英語、数学、国語の3教科あるんですけど、

数学と国語は完全無視。

一科目集中。

ひたすら英語だけ。

何が僕をこんなに動かした?

そんなにその先生が好きだったのか?

って言われると、うーん・・・なんですけど・・・

当時ね、ヤングジャンプで「いとしのエリー」って漫画があったの。

男子生徒が英語の「えりこ先生」に恋するって話。

きっとその世界に憧れてたんだろうなぁ・・・

その世界と自分をオーバーラップさせてたんだろうなぁ。

あとね、シタゴコロはなかったのか?って言われると、

はい。

半分以上はシタゴコロでした(笑)

だって、15,6の頃って24,5の女性って、

妙になまめかしく、憧れの存在じゃなかったですか?

人間を動かす大きな要因の一つは、























やっぱり性欲か?



















つーか、そんなん、俺だけか?










まぁ、何はともかく、一生懸命勉強しましたよ。

冬休みの間中。

大西先生とデートする事を夢見ながらね。










模擬テストが終わりました。

結果ですか?

国語と英語は散々な結果でした。

当然って言えば、当然。

なーんもしてないんだから。

問題の英語。

























はい。


とっちゃいました。


学年トップ。












高校3年間。

1番になったのって、後にも先にもこの時だけでした。

とった本人が1番びっくり。

頑張ったけど、まさかとれるとは思ってなかったし。

いい成績はとれるだろうなぁって自信はあった。

それをタテにとって、今度はデートしようって言うつもりだったんだもん。

「いいじゃん。一番じゃなくっても。頑張ったんだから、デートしてよ。」って。

でも、とれたの1番です。

鼻の標高はどんどん上がっていきます。

つくしちゃんの標高だって・・・・

大西先生もびっくりしてましたね。

まさか、あのアホが取るとは思ってなかっただろうし・・・











2月になって最初の日曜日。

二人で海に行きました。

何か目的があったわけじゃなく・・・

デートと言えば海っしょって短絡的な

おいらの高校生的思想で(笑)

まぁ、街歩いてて、誰か知ってるヤツにあったら、

洒落にならないって先生も思ったんだろうね。

快く受け入れてくれました。

そして出発。

はい。

大西先生の車で。









冬の海。

防波堤の手前で車を停めて、

防波堤の先まで二人で歩いた。

防波堤の先に腰掛けて、2人で話をした。

学校の事。

友達の事。

きっと、おいら、自分の事ばかり夢中になって話してたんだろうな。

ときおり、

「ねぇ、おいらの話つまらなくない?つまらなくない?」

って何度も何度も聞きながら。

先生は、時々タバコ吸ってた。

学校ではそんな姿見たことなかったから、少しびっくりした。

2時間も海にはいれなかったなぁ。

だって、超寒かったし。

「何か暖かいモノ食べて帰ろう」って言われて

腰をあげたの。












そして、キスした。

タバコの匂いがした。

これが大人の味なのかな?

ほんの少し、自分が大人になった気がした。

同級生達より一歩先に進めた気がした。

優越感が心地よかった。

でも・・・

だけど・・・

そして、気がついた。

欲しかったのは優越感?

ドラマを演じる自分?

自分の胸の中に響き渡る声。






















僕は先生の事を愛してなんかいない・・・






それ以上に好きですらない・・・


















後味の悪さと良心の呵責が残った日。




大西先生とデートをした日。







                                           (2003.5.17)





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