前に戻る              topに戻る


ちゃりんこ




全国で色々な呼び方があるみたいですね。
そうです。自転車。
みなさん自転車乗ります?
おいらも時々は乗りますけど、
ご近所に飲みに行く時にちょっと乗るくらいで、
ホントのところ、月に1回、2回乗ればいい方です。
だいたいは、どこに行くにも、バイクか車だもんなぁ・・・



先日、バスケの練習に行く途中、
学校から、自転車二人乗りで出てきたカップルを見てふと思いました。
とっても仲良さそうで、幸せそう。
正直うらやましかったぁ。だって、自転車二人乗りなんてしてないですよ。
少なくともここ10年は。



5時間目が終わり、6時間目が終わって、やっと学校終わったぁ。
いつもなら、おいらの教室に来ている彼女の姿が見あたらない。
あれ〜、あいつどうしたんだろう?って思い、
彼女の教室に行ってみる。
友達4人くらいで何か話している。
楽しそう。
「先帰るね〜。夜また電話するよ〜」って
一言だけ言って自転車乗り場へ。
おなかすいたなぁ・・・お菓子でも買って帰るかぁって思いながら
一人で自転車をこぎ出す。



5時間目が終わり、6時間目が終わって、やっと学校終わったぁ。
「おっ・・・わりぃ。帰る?ちょっと待ってて。これ、今日中に提出って
 言われてるの。ちゃちゃってやっちゃうから。
 出来れば手伝ってくれたりしたらとっても嬉しいんだけど・・・」
「できたぁ。さんきゅうね。じゃあ帰ろうぜー。」
「俺これ出してくるから、先自転車の所行ってて」
「さて帰るかぁ・・・あっ先に乗るなよ。俺、乗れないだろう」
「お前さぁ、最近ちょっと重くな〜い?」
「来週ってさ、三者面談でしょう。進路とかもう決めた?」
「あれ、すっげーイヤじゃない?うちの親うるさいしぃ」
「おなかすいてない?あそこの店行ってパン買って食べようぜー」







もう二度と戻らない時間のお話しですね。







特殊な環境下においては可能らしいけど、
時間を逆行することは普通の人はできないですもんね。






一方通行。






手に届かないものばかり、素敵に見えて、
欲しくなっちゃうのって寂しいですよね。
でも、欲しいんですよ。戻りたいんですよ。あの頃に。
そしてそんな事を思って、思えば思うほど
寂しくなっちゃうんですけどね。



この長い長い下り坂を
君を自転車の後ろに乗せて
ブレーキいっぱい握りしめて
ゆっくりゆっくり下ってく
ゆっくりゆっくり下ってく


〜ゆず「夏色」〜



この歌を聴くと寂しくなります。
この歌の中の主人公は、僕が無くしてしまった、
素敵なものを、まだすべて持っているような気がして。
高校生なんかと遊んでいると、車欲しい
バイク欲しい・・・って時々聞くけど・・・
お兄さん(おじさん?)は一つだけ言いたい。



「あなた達には、まだ素敵な乗り物があるでしょ!
 その乗り物がおそらく人生において1番素敵な思い出を
 作ることが出来る乗り物だよ」って。





前に戻る         topに戻る