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ティファニーの指輪
高校2年生の冬、初めて買いました。
当時の彼女の、お誕生日に。
12年前の話。
今の高校生にとっては、たいしたことではないかもしれないけど、
おいらが高校生の頃は、そのことは、
かなりたいした事でした。(だったと自分では思っています。)
援助交際なんて言葉なんてまだ無くて、
世の中が、もっともっと、平和で素敵だった時代です。
生まれて初めて結婚したいって思った子。
こいつの為なら死ねる!。何があってもこいつの事だけは俺が守る。
こいつの笑顔を見るためだけに俺は生きてるんだって…って思ってた。
なーに言ってるんだろうね〜。
親にお小遣いもらって、学校行ってる小僧が(笑)
社会の荒波も知らずにね…(今もたいして知らないけど…)
逆に社会の荒波なんて知らないから、
心から、あんな事が思えるんだろうけどね。
アオかったっす。おいら。
まぁ、恋愛に夢中だったわけですよ。
つきあい初めて、約半年。彼女の初めての誕生日。
素敵な贈り物がしたい。したい。したい!
って、う〜んって、考えながら日々を過ごしておりました。
メンズノンノ(この雑誌って、まだ有るの?)って雑誌を見ていると、
季節は冬だから、やっているんですよ、クリスマス特集。
その記事を読んでいて、思いました。
そうだぁ! ティファニーを贈ろう…って。
当時のおいらのお小遣い、お昼代とは別に6,000円。
雑誌を見る限り、とうてい買える額ではありません。
生まれて初めてアルバイトしました。
おいら、いわゆる進学校ってとこに通ってたんですよ〜。
学校忙しかったから、時間作るの必死でした。
親に言うと怒られそうだし…
夜こっそり働きに行っておりました。
頑張ること一月、なんとか、約3万円近くを稼ぐ事が出来ました。
なんとかなる。シルバーならなんとかなる!
誕生日、当日。幸い日曜日。彼女とデート。
プレゼントにティファニーの指輪あげるなんて話していませんし、
夜、こっそり働いている事も黙っておりました。
模試の結果が悪かったから、ちょっと勉強したいから、
しばらくはあんまり遊べないよ〜な〜んて言っちゃたりしてね。
もう、目一杯おしゃれして出かけて行った当日、
「ね〜三越に行ってみようよ〜。あそこってティファニー入ってるじゃん。
ティファニーってどうなんだろう?どうしてあんなに騒がれるの?見てみたいんだよ。」
ティファニー入店。
ショーケースを覗くおいら達。見たまんま高校生だったからか、
店員は寄ってこない。一通り眺めて、その値段の高さに驚愕。
さりげなく、彼女をシルバーコーナーに誘導。
「ねぇー、この中だったら、どれが可愛いと思う?」
「えっとね〜、これかなぁ〜」
彼女が指さしたのは18,000円(ぐらいだったよなぁ…)の値段。買える!
思わず言っちゃいました。ちょっと先にいた店員さんに向いて。
「すいません。これ下さい!」
「何言ってるの?そんなお金持ってないでしょ?」
「持ってるよ〜。だって買ってあげたかったんだもん。」…
給料3ヶ月分が婚約指輪って言うけど、
お小遣い6、000円のおいら。しっかり3ヶ月分(笑)
「結婚してくれ」とは言わなかったけど、
(言ったとしてもねぇ…法的にもおいらはまだ結婚できないし…)
「お誕生日おめでとう。ずっとずっと一緒にいようね」って言いました。
ずっとずっと一緒にいようねって言ったのに…
おいらのお友達で、宝飾デザイナーって職についてる人がいるんだけど、
その友達いわく、ティファニーなんて高いだけで、
決して、いいものではない。
確かにそんなものかもしれないね。デザイン料。ブランド料。
でもね、12年たった今でも、当時おいらが買った指輪が
ティファニーのお店のショーケースの中に並んでいます。
変わらないデザイン。
確かに、不当に高いかもしれない。
でもね、これが老舗の名店の良さかもね。
9号のティアドロップ。
彼女の指輪。
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